【ベルリン15日共同】世界三大映画祭の一つ、第五十九回ベルリン国際映画祭コンペティション部門の授賞式が十四日行われ、ペルーの女性監督が同国の政治動乱期を舞台に、母親のレイプ被害により心に傷を負った娘が立ち直る姿を描いた「ザ・ミルク・オブ・ソロー」(クラウディア・リョサ監督=ペルー、スペイン合作)が最高賞の「金熊賞」に選ばれた。この日は日本映画の受賞はなかった。
また、アルゼンチンなどの合作「ギガンテ」(アドリアン・ビニエス監督)が金熊賞に次ぐ銀熊賞の審査員大賞や新人監督賞など計三賞を受賞した。
他の銀熊賞は次の通り。
▽審査員大賞「エブリワンエルス」(マレン・アデ監督)▽監督賞「アバウト・エリー」のアスハール・ファルハディ監督▽女優賞「エブリワンエルス」のビルギット・ミニヒマイヤー▽男優賞「ロンドンリバー」のソティギ・クヤテ▽芸術貢献賞「カタリンバルガ」の音楽担当者二人▽脚本賞「ザ・メッセンジャー」のオレン・ムーバーマン監督ら二人。