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2009年02月15日(日) 07時36分

新型インフル・マニュアル作成、大学病院の44%止まり読売新聞

 全国140の大学病院のうち、新型インフルエンザ対策を記載した院内マニュアルをまとめた病院は44%(61病院)にとどまることが、文部科学省の調査で14日、分かった。

 大学病院は、大流行時に患者を受け入れる重要な役割を担うだけに、同省は早急に体制を整えるよう求めている。

 国の新型インフルエンザ対策行動計画によると、感染者が少ない初期段階は、治療は特別の施設を備えた指定の医療機関だけに限定されるが、流行時はすべての病院で患者を受け入れることになっている。病床も多く、地域の基幹病院である大学病院も、新型以外の疾患の患者や職員が感染しない対策が必要だ。

 そのため、同省は昨年12月1日時点の、対策の進捗(しんちょく)状況を調査したところ、「マニュアル整備中」と回答したのが61病院。18病院は作業に着手さえしていなかった。

 「作成済み」の61病院のうち、新型インフルエンザ専用のマニュアルを持っているのは49病院。残りは感染症マニュアルの中に新型インフルエンザ対策を追加した形だった。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090215-OYT1T00050.htm