防衛省に入った連絡によると、米軍は13日夜、沖縄県の米空軍嘉手納基地に、北朝鮮の弾道ミサイル発射に備えるため、2機の電子偵察機RC135Sコブラボールを緊急配備した。
北朝鮮は現在、北東部にある発射基地で核弾頭を搭載可能な長距離弾道ミサイル「テポドン2」や、その改良型の発射準備を進めているとみられる。
米軍がコブラボールを日本に展開するのは、北朝鮮が日本海に向けて弾道ミサイル7発を連射した2006年7月以来。
コブラボールは発射された弾道ミサイルの航跡を観測するほか、ミサイルが発する電波信号を記録し、ミサイルの命中性能などを割り出すことができる。
テポドン2の改良型は、米国西海岸まで届く射程1万キロ以上とされており、米軍は3機保有しているコブラボールのうち2機を展開し、今後、ミサイル発射に関する情報収集を本格化させる。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090215-OYT1T00049.htm