原爆被害を伝える絵本を世界各国に届けている広島市の女性グループ「ひろしまと世界を結ぶこども文庫」が14日、ヒラリー・クリントン米国務長官あての絵本を在日米大使館(東京)に送った。
代表世話人の柴田幸子さん(75)ら5人が中区の市まちづくり市民交流プラザで、被爆前後の市内の変容などを描いた絵本を用意。「豊かで平和な世界の構築に力を発揮してください」などのメッセージと、折り鶴3羽を同封した。
草の根の市民運動を評価するクリントン長官の講演に感銘を受けたメンバーが、来日を前に企画。柴田さんは「外交担当として広島市民の平和への願いを尊重してほしい」と期待していた。同グループはこれまでに140カ国に、計1850冊の絵本を送っている。
【写真説明】絵本に添えるメッセージを考える柴田さん(右端)たち