世界遺産・石見銀山遺跡(大田市)の坑道、龍源寺間歩(まぶ)は14日、アクセス道の落石現場を迂回(うかい)する仮設歩道の完成で約2週間ぶりに公開を再開した。ただし、間歩出口での安全対策工事のため今月末ごろまで坑内で折り返すコースとなる。市は期間中、大人400円の入場料を半額にする。
通常は江戸期の坑道(約160メートル)を見学し、トンネルで出口に向かう一方通行だが、工事中は江戸期坑道の終点で折り返す。公開が始まった1989年以来、初めてという。
坑内は狭く、混雑するとすれ違いに危険も予想されるため、一度の入場を20人程度に制限。この日も、入り口でガイドの解説を聞きながら入場待ちをする客の姿が見られた。
【写真説明】折り返し通行のため、狭い間歩内ですれ違う入場者