14日午後1時20分頃、杉並区清水3の松下光男さん(89)方から出火、木造2階建て住宅約120平方メートルを全焼した。松下さんは近所の住民らに救出されたが、顔や両手などのやけどで重傷。荻窪署で出火原因を調べている。
同署幹部によると、松下さんは出火当時、2階で昼寝をしていた。隣に住む主婦吉田京子さん(72)が煙のにおいに気づき、松下さん宅に声をかけると、松下さんが窓から顔を出した。室内は既に煙が充満しており、吉田さん宅の窓の修理に訪れた自営業蛭田清孝さん(53)が、ベランダにはしごをかけて駆け上がり、柵越しに松下さんの体を引き上げて助け出したという。
蛭田さんは「激しい炎や煙が上がり、恐怖で足が震えたが夢中だった。松下さんは『もうだめだ』と何度も弱音を漏らしていた。助かって本当によかった」と胸をなで下ろしていた。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20090215-OYT8T00104.htm