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2009年02月15日(日) 19時01分

兄妹重傷・強制結婚式・乱入…インド恐怖のバレンタイン読売新聞

 【ニューデリー=永田和男】ヒンズー過激派による「バレンタインデー粉砕」予告が相次いでいたインドでは、当日の14日夜、南部の都市ベルガウムで会社のパーティーに男15人が乱入、室内が破壊され、2人が負傷するなど、各地で様々な事件が起きた。

 報道によると、警察は13日から全国で過激派幹部ら数百人を拘束し、若者の集う場所に警官を集中配備するなど対策を講じたが、中部ウジャインでは道を歩いていた兄妹がカップルと間違われて襲撃され、重傷を負った。

 西部プネーでは、デート中の男女2組がヒンズー教寺院に連れ込まれ、“強制結婚式”を挙げさせられる騒ぎもあった。

 インドでは、社会風俗に目を光らせる「道徳警察」の異名をとり、恐れられるヒンズー至上主義勢力などの宗教過激派が年々過熱する一方のバレンタイン商戦も敵視。ショッピングモールなどで「愛情の商品化をやめろ」といった横断幕を掲げる光景も見られた。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090215-OYT1T00570.htm