福岡県の麻生渡知事は15日、同県太宰府市で記者団に対し、国が九州新幹線建設費の地元負担金の増額を求めていることについて「(増額分は)2009年度予算案には計上しない。単純に事業費が増えたから地方が負担するのが当然というのは考え直してもらいたい」と述べ、負担増に否定的な考えを示した。
さらに麻生知事は「負担の枠組みを再検討してもらいたい」とし、具体的には、建設にあたる独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」が、新幹線開業後にJRから得る賃貸料などを基に資金を借り入れる方法を挙げた。
新幹線建設費の地元負担が増えることに対しては、これまでに泉田裕彦新潟県知事や古川康佐賀県知事が「国の説明が不十分だ」などとして難色を示している。