麻生首相は十四日、東京都品川区内の小学校を視察した。六年生の授業を参観中、教師から指名されて「衆院再議決」の意味を教える一幕があったが、この日は言い間違いや「ぶれ」もなく児童からは「すごい」という歓声と拍手が上がった。首相も「臨時教師に雇ってもらおうか」と“ご満悦”の様子だった。
授業のテーマは「なぜ衆院と参院があるのか」。教師から「専門家に聞いてみましょう」と促された首相は、再議決が行われるケースについて「衆院で『まる(可決)』で参院で『ばつ(否決)』だったとき」などと憲法規定を説明した。
この後、児童と給食を共にした。視察後、記者団に「給食はうまかったねえ。子供の時は終戦直後で、お米は配給の時代だった」などと語り、終始、上機嫌だった。
(東京新聞)