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2009年02月15日(日) 00時01分

寧辺資料に高濃縮ウラン粒子付着 北朝鮮、米分析で検出中国新聞

 【ソウル14日共同】米国務省のソン・キム前朝鮮部長(現・六カ国協議担当特使)が昨年五月に北朝鮮から持ち帰った寧辺の核施設関連資料に、プルトニウムと並ぶ核兵器の原料である高濃縮ウランの粒子が付着していたことが十四日分かった。複数の協議筋が明らかにした。

 ブレア米国家情報長官が十二日に発表した「脅威」に関する二〇〇九年版報告書は、北朝鮮がウラン濃縮計画を秘密裏に継続しているとの懸念が米情報機関の一部で強まっていると指摘。北朝鮮の核計画検証をめぐり、ウラン疑惑も再度焦点として浮上しそうだ。

 資料はプルトニウム生産量検証のために北朝鮮が提出した原子炉や再処理施設の稼働記録などのコピー文書約一万八千ページ。コピー作業は核施設内で行われたとみられ、米国は記載内容のほか、文書自体の科学的分析も進めていた。

 ただ、粒子は北朝鮮がパキスタンから入手したウラン濃縮用の関連機材に付着していたものである可能性もあり、北朝鮮で製造されたものかどうかは米政府内でも見方が分かれているという。

 北朝鮮はウラン濃縮計画を否定。六カ国協議の米首席代表、ヒル国務次官補は昨年一月「(北朝鮮が)ウラン濃縮能力を取得できていないという結論に達しつつある」と述べていたが、その後、濃縮計画を疑わせる「物的証拠」が新たに見つかっていたことになる。

 協議筋によると、北朝鮮がロシアから輸入し、ウラン濃縮に使う遠心分離機への転用目的だったことが疑われるアルミ管からも高濃縮ウランの粒子が検出されている。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902150048.html