【カラカス15日共同】南米ベネズエラのチャベス大統領の再選制限を撤廃する憲法改正案に対する国民投票が15日始まった。即日開票され、16日未明(日本時間同日午後)には大勢が判明する見通し。
チャベス大統領の任期は2013年1月までだが、「21世紀の社会主義」を提唱する大統領が左翼色の強い各種政策を完全に実現させるには、自身による政権運営が不可欠だとして、改憲の意向を表明していた。
現行憲法は1回に限り再選を認めている。大統領は07年にも任期制限撤廃を目指し憲法改正を試みたが、国民投票で否決された。
これに先立つ14日、大統領は大統領府で会見し、オバマ米政権について「立場の歩み寄りのプロセスを始める用意がある」とあらためて対話の意向を表明した。投票前日の対米融和への言及は、ソフト路線を内外に打ち出す狙いがあるとみられる。