今季限りで廃部するアイスホッケー男子の西武が15日、東京都西東京市のDyDoアリーナで行われた全日本選手権決勝で日本製紙を6−5で破り、チームとして最後の同選手権を2年連続11度目の優勝で締めくくった。17日に開幕するアジア・リーグのプレーオフが最後の公式戦になる。
地元・西東京市の商店街などが集めた署名は1月までに1万人を超え、この日もアリーナ入り口で署名活動が続いた。「ラビッツ(チームの愛称)存続を求める会」の早乙女勇一さんは「どんな形でも存続できるよう訴え続けたい」と力をこめた。
若林クリス監督は「廃部が決まってから、背負っていたものの大きさをあらためて実感した」。地元での優勝に「一生忘れられない試合になる」と感激の面持ちだった。チームの譲渡先を探す小山内幹雄オーナー代行も「東京のアイスホッケーの火を消さないためにも、何とか来シーズン以降も存続させたい」と話した。