岐阜市立岐阜商高を廃止して立命館の中高一貫校を誘致する計画で、同市は2009年度当初予算案に誘致推進の事務費を計上することを決めた。立命館は市議会が3月末までに賛成でまとまらなければ交渉を打ち切る方針を示しているが、市は予算をつけて立命館側に理解を求め、4月以降も協議を続ける考えだ。
細江茂光市長が14日、岐阜市内で開かれた集会の後で「岐阜市で前向きに計画が進むことを立命館に理解してもらう必要がある。3月議会で理解を得て必ず成功させたい」と話した。市の関係者によると、京都市での立命館との交渉に市職員を派遣する交通費や、会合を開く事務費など100万円程度が見込まれ、3月市議会に提案するという。
岐阜市議会は市岐商存続派が多数を占める構図が続いている。自民のベテラン市議は「立命館誘致に関連する費用は認めない。ほかの事業費とは分離して審議する方法を模索する」と話すなど、議論を呼ぶのは必至とみられる。
(中日新聞)