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2009年02月15日(日) 20時26分

ラッコ近くで見たい、見物男性が川に転落…釧路で人気過熱読売新聞

ラッコを見ようと男性が転落した釧路市幣舞橋付近=福島憲佑撮影
ラッコの見物客でごった返す釧路市の幣舞橋近くの岸壁=福島憲佑撮影

 野生のラッコが姿を見せて話題の北海道釧路市の釧路川で15日朝、見物客の高齢男性が川に転落する事故があった。

 男性は他の見物客に助けられて無事だったが、「クーちゃん」と愛称のついたラッコが泳ぐ幣舞橋付近は見物客が殺到し、11日からの5日間で延べ約1万人が訪れるほどの人気ぶり。

 同市は、警備員を新たに配置するなど対応に追われている。

 釧路署によると、15日午前9時半頃、釧路川の右岸で見物していた高齢の男性が川に転落した。

 雪で足を滑らせたとみられる。岸壁には、地元商工会議所が簡易用の柵としてプラスチック製のパイプ(高さ約70センチ)を設置していたが、男性はパイプから身を乗り出し、転落したらしい。事故当時は数百人の見物客が近くにいたと見られる。

 この事故を受けて、同市は急きょ警備員1人と職員4人を現場付近に配置。しかし、警備員の制止を振り切ってラッコを追いかける見物客もいて、クーちゃん人気は過熱気味だ。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090215-OYT1T00652.htm