東京都港区のマンションで2006年6月、都立高校2年市川大輔(ひろすけ)さん=当時(16)=がエレベーターに挟まれ死亡した事故で、警視庁捜査1課と三田署は15日、業務上過失致死の疑いで保守点検会社「エス・イー・シーエレベーター」(台東区)を家宅捜索し、社員の安全教育や安全管理などの資料を押収した。
警視庁は、事故直後にも同社を捜索。異常を見落とすミスがあったとみており、同社関係者らの立件に向け、詰めの捜査を進めている。
警視庁などによると、同社の作業員(28)が事故9日前にエレベーターを点検。この際、ブレーキパッドがすり減っているのを見落としたため、事故につながった疑いが強いとみている。
エレベーターは、現場マンションが完成した1998年4月から運行。当初、製造元の「シンドラーエレベータ」(江東区)が保守点検を担当していたが、別の会社を経て、06年4月からエス社が担当していた。
エス社は「保守点検に問題はなかった」と一貫して主張しており、15日の家宅捜索でも、報道陣に同様の見解を明らかにした。
(2009年2月15日17時00分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090215-OHT1T00222.htm