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2009年02月15日(日) 13時41分

死亡届出さず29年間…祖母の老齢福祉年金を不正受給読売新聞

 沖縄県警うるま署は14日、死亡した祖母が生きているように装い、老齢福祉年金約68万円をだまし取ったとして、同県うるま市赤道、無職伊佐重盛容疑者(70)と、妻の同豊見城(とみぐすく)市真玉橋(まだんばし)、時子容疑者(57)を詐欺容疑で逮捕した。

 同署によると、不正受給は29年間にわたり、時効分を含めると総額約948万円に上るという。

 発表によると、2人は1975年2月、重盛容疑者の祖母(当時80歳)が老衰のため死亡したのに死亡届を出さず、年金受給に必要な書類を沖縄社会保険事務局に提出。2002年11月〜04年4月に5回にわたり、計約68万円を不正受給した疑い。

 03年に報道機関が「(108歳の祖母を)長寿者紹介の番組で取り上げたい」と具志川市(現・うるま市)に相談。市が問い合わせたが応じないため不審に思い、事情を聞いたところ、死亡を認めた。同署が裏付け捜査し、時効にかからない02年以降の容疑で逮捕した。

 2人は死亡直後の75年4月からだまし取っていたことを認め、「趣味の軽飛行機の購入費や維持費に使った」と供述しているという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090215-OYT1T00316.htm