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2009年02月15日(日) 12時22分

華やかに女の節句、和紙の「吊し雛」でお祝い読売新聞

草加市で展示されている吊し雛(草加市立歴史民俗資料館で)

 埼玉県草加市住吉の市立歴史民俗資料館で、珍しい和紙製の「吊(つる)し雛(びな)」が展示されている。

 鳥取県の流し雛が源流とされ、女の子が初節句を迎える際に、女衆が安産の象徴である犬や神様の使いとされたウサギ、毒消しのダイコン、大願成就のナスといった縁起物を端切れで作り、ひな人形の脇に吊して飾ったのが始まりとされる。

 会場には、市内の愛好家たちが作った19連、1000個あまりの縁起物が吊され、華やかな女の節句を演出。1912年(明治45年)に作られた雛人形も展示されている。同資料館で働く柳路テルさん(67)は「私も参加した吊し雛教室の生徒が3か月かけて作った小ぶりな吊し雛もあります。ぜひ見に来て」と話していた。

 展示は3月5日まで。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090215-OYT1T00415.htm