山手線が動かなくなる!? JR東日本が信濃川発電所(水力、新潟県小千谷市、十日町市)で許可された量よりも多く違法に水を取っていた問題で、国交省北陸地方整備局は13日、故意のプログラム改ざんがあり河川法違反に当たるとして、同発電所の水利権取り消しをJRに通知した。
JR東日本によると、信濃川発電所は同社の使用電力量の22・9%を占め、主に山手線など首都圏の電車向けに使われており、「電車の運行に支障が出るのでは」との懸念もあるが、ほかの自営発電所や電力会社からの購入があり、実際の影響は少ないとみられる。
JR東の担当者によると、「水力、火力と購入分の3つは、お互いある程度カバーできるようにしてある」という。実際、04年の新潟県中越地震の後、信濃川発電所が約3か月間停止したが、火力や購入電力で補い首都圏のダイヤに変更はなかった。
心配は電力使用量がピークとなる真夏の朝夕のラッシュ時。電力は賄える見通しだが、火力発電所の故障など予想外のトラブルを考慮する必要があるという。JR東日本は「あらゆる努力をして支障が出ないようにする」としており、混乱回避に全力を挙げる方針だ。
(2009年2月14日06時02分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090214-OHT1T00078.htm