自民党の岩永峯一(みねいち)元農相(67)(衆院滋賀4区)が代表を務めた「自民党滋賀県第4選挙区支部」が、宗教法人「神慈秀明(しんじしゅうめい)会」(本部・滋賀県甲賀市)から受けた献金計6000万円を政治資金収支報告書に記載していなかった問題で、県警が、岩永氏の長男(40)名義で書かれた3000万円の借用書の写しを、同会の関係先から入手していたことが14日、わかった。
捜査関係者によると、借用書の写しは2003年8月4日付で、当時、岩永氏の秘書だった長男が同会から借りたとする内容。長男の署名と押印があった。
同会は、03年8月4日と05年9月6日、小切手で岩永氏側へ、それぞれ3000万円を献金したと説明。03年分は当時、長男が代表だった岩永氏の関連政治団体に、05年分は同支部へ、各名義の銀行口座に入金されたことが判明している。
しかし、長男個人の口座などへの入金は確認できず、県警は、献金を隠す目的で架空の借用書を作っていた可能性もあるとみている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090214-OYT1T00737.htm