13日午後、茨城県東海村の無職女性(62)から、ひたちなか西署に「振り込め詐欺で90万円の被害に遭った」と届け出があった。
この日は年金支給日で、ATM(現金自動預け払い機)には警察官が配置されていたが、女性は信じ切っており振り込んだという。
発表によると、12日夕、女性宅に息子を装った男から「風邪をひいた。携帯電話番号が変わった」と電話があった。翌13日には「株取引が失敗した。90万円を振り込んでほしい」と電話があり、女性は県外に住む三男と思い、午前中、村内の銀行のATMから指定された口座に2回に分け計90万円を振り込んだ。女性は三男の勤務先に電話して被害に気づいた。
ATMで警戒していた署員が「最近振り込め詐欺が多発していますが、大丈夫ですか」と声を掛けたが、女性は「息子の結婚資金のためのお金です」と言って、振り込んだという。同署は「ATM警戒の際は、『事前に携帯電話の番号が変わったという電話はありませんでしたか、元の番号にかければ、すぐにだまされているかどうか分かりますよ』などと具体的に指導したい」としている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090214-OYT1T00597.htm