生まれつき腸が正常に機能しない「全結腸型ヒルシュスプルング病」のため二〇〇六年、米国で多臓器移植手術を受けた愛知県春日井市の山下みらいちゃん(2)が、入院先の米コロンビア大病院(ニューヨーク市)で亡くなっていたことが十四日、分かった。
募金活動で手術費を集めた「すくう会」事務局によると、みらいちゃんは昨年十二月に肝機能が悪化したため再渡米して治療を続けていた。緊急手術を繰り返したが容体は回復せず、日本時間の十三日午前に両親の腕に抱かれて息を引き取ったという。
みらいちゃんの渡航や手術費のため、全国から約一億五千万円の募金が寄せられた。〇七年六月に移植手術を終えて帰国した際には両親とともに元気な姿を見せていた。