大相撲時津風部屋の序ノ口力士、時太山(本名・斉藤俊さん、当時17歳)が暴行を受け死亡した事件で傷害致死罪に問われた元親方の山本順一被告(58)の第2回公判が13日、名古屋地裁(芦沢政治裁判長)で開かれ、検察側の証人として時津風部屋に所属する現役力士が出廷。事件直後に山本被告と妻が、ビール瓶で殴打したことの隠ぺい工作を謀っていたことを暴露した。
出廷したのは、今回の事件で暴行に関与し書類送検された2人の三段目力士。このうち29歳の力士は事件直後に山本被告の妻が若い力士を集め「親方がビール瓶で叩いたことは警察には黙っていてちょうだい。親方は逮捕されちゃうから」と告白した。さらに、山本被告も後日に「ビール瓶のことは言うな。腕時計が当たったことにしておこう」と明かした。かつての師匠が見つめる法廷で元親方夫妻による隠ぺい工作を暴露した。
また、力士は斉藤さんが亡くなった当日に行われた「かわいがり」と言われる長時間のぶつかりげいこについて「強くするためと罰もある」と制裁目的が含まれていたことも証言した。裁判は24日に再開され、逮捕された兄弟子3人が検察側の証人として出廷する。
(2009年2月14日06時02分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090213-OHT1T00293.htm