優れた現代詩集に贈られる「中原中也賞」の選考会が14日、山口市内で開かれ、芥川賞を昨年受賞した作家川上未映子さん(32)の詩集「先端で、さすわさされるわそらええわ」が選ばれた。
作品は、女性の身体の痛みや快楽が関西弁で語られる。詩人北川透さんら6人の選考委員は「現代詩の枠を飛び出し、新しい詩の領域が切り開かれた」「これは一つの事件だ」などと絶賛した。
川上さんは「これからもあらゆる批評や分析が追いつかないような詩作に精進したい」とコメントした。
同賞は、詩人中原中也の故郷、山口市が新人発掘を目的に創設。14回目の今回は184点が選考対象になった。
(2009年2月14日20時30分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090214-OHT1T00234.htm