台湾と日本の男女の恋愛を描き、台湾で大ヒットした映画「海角七号」が、バレンタインデーの14日、中国で公開された。昨年末に予定されていた公開が突然見合わされたことから、台湾メディアなどで中国当局が上映禁止にしたのではないかとの見方も出ていたが、中国側は否定していた。
北京市朝陽区の映画館ではこの日、約280席の会場がカップル客らでほぼ満席に。恋人から映画館でバラの花をプレゼントされたという北京市の会社員女性(24)は「とても感動した。台湾に行ってみたいと思った」と話した。
海賊版DVDが既に出回っており、公開前からインターネット上では「日本の植民地支配の影響が映画に現れている」などの批判的な書き込みもみられた。
同映画は、終戦時の日本人男性教師と恋人の台湾女学生の別れと、現代の台湾男性と日本人女性の恋を描いた。敗戦で男性教師が日本に引き揚げる際に書いた古いラブレターを、現代の日台の男女が元女学生に届けようと奮闘する物語で、「海角七号」はラブレターのあて先の旧住所。(共同)
(2009年2月14日18時41分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090214-OHT1T00207.htm