記事登録
2009年02月14日(土) 09時41分

三重でお医者さんになって…県内の市町が三重大6億円援助読売新聞

 地域医療に関する授業の充実に役立ててもらおうと、三重県内の市町でつくる県市町村振興協会(津市)が新年度から6年間、三重大医学部に毎年1億円、計6億円を支援することが13日、わかった。

 地域医療に関心も持ってもらうことで、将来の医師不足解消につなげたい考えだ。同協会が、大学の医師育成に資金援助するのは全国で初めてという。

 同県の人口10万人あたりの医師数(2006年末現在)は177・9人で、全国平均の206・3人を大きく下回る全国37位。同協会が、宝くじの収益金による基金約80億円(07年度末現在)の使い道を、首長らに尋ねたアンケートでも「医師の確保」が多数を占めたという。

 同協会の奥村仁孝・事務局長は「地方に根付いてもらうには、医学生の教育段階から地域の実情や魅力、地元の人たちの大きな期待を実感してもらうことが必要」と話している。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090214-OYT1T00066.htm