栃木県警は13日、就労資格のない中国人留学生をキャバクラで働かせたとして、経営者の宇都宮大大学院生で中国籍の特木巴干(トムバガン)容疑者(29)(宇都宮市東宿郷)を出入国管理法違反(不法就労助長)の疑いで再逮捕した。
発表によると、同容疑者は2006年12月〜今年1月、宇都宮市内で経営していた3店のキャバクラで、就労資格のない中国人女子大生2人(25歳と26歳)を、ホステスとして働かせた疑い。
同容疑者は留学ビザで04年に来日。就労資格を持たないのに同店を経営したとして1月25日、同法違反(資格外活動)の疑いで逮捕された。中国人女子大生2人と、日本人の男子大学生3人を含む従業員5人も資格外活動や資格外活動ほう助の疑いで逮捕されたが、処分保留で釈放されている。
県警によると、同容疑者は計4店のキャバクラを経営。従業員の日本人男性の名義で営業を届け出ていた。2年間で計3億円近い売り上げがあり、約5000万円を中国の両親らに送金していた。「現地でお金をためてもらって、中国でもビジネスをやろうと思っていた」などと供述しているという。
宇都宮大は「事実関係を調べた上で、処分を検討したい」としている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090213-OYT1T01180.htm