日本原子力発電は、2010年に運転を停止するとしてきた福井県敦賀市の敦賀原発1号機(沸騰水型軽水炉、出力35万7000キロ・ワット)について、11年以降も運転を続ける方針を固めた。
近く、福井県などに報告する。
1号機は1970年3月に営業運転を始めた国内最古の商業用軽水炉。運転継続となると、日本の原発としては初めて、40年を超える長期の運転に入ることになる。
70年11月に営業運転開始の関西電力美浜原発1号機(福井県美浜町、加圧水型軽水炉、出力34万キロ・ワット)などの存廃にも影響しそうだ。
原電は02年、敦賀原発3、4号機(ともに改良型加圧水型軽水炉、出力153万8000キロ・ワット)の増設と引き換えに、運転を停止するとしていた。
しかし、国の耐震規制見直しなどの影響で、3、4号機の運転開始時期に大幅な遅れが生じている。
一方、1号機の技術評価で、今後10年間、運転を続けても安全上、問題はないとする結果をまとめたことから、運転継続を判断したとみられる。
1号機は昨年11月から定期検査中。耐震性向上の補強工事などの後、今年8月に原子炉を再起動する予定。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090214-OYT1T00778.htm