【ローマ=越前谷知子】中川財務・金融相は13日、国際通貨基金(IMF)へ最大1000億ドルの融資を正式に決め、合意書に署名した。
金融危機で新興国などから緊急融資の申請が相次いでいるIMFの財務基盤を強化する狙いだ。
具体的には、IMFが加盟国に融資を決めた際、要請に応じて日本がIMFに必要な資金を貸し付ける。融資制度は最大5年間。日本が保有する約1兆ドルの外貨準備から、IMFに貸し付ける。
中川財務相は署名式で、「IMFは金融危機で重要な役割を果たす。資金を有効に活用してほしい」と述べた。
麻生首相が昨年11月の金融サミットで、IMFに対し、融資の意思があることを表明していた。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090214-OYT1T00279.htm