愛知県豊田市は13日、新年度当初予算案を発表し、トヨタ自動車や関連企業の業績悪化を受けて、法人市民税収入が前年度当初の442億円から96・3%減の16億円に落ち込むことを明らかにした。
一般会計は1645億円で、前年度当初比3・9%減。法人市民税の減収分は、貯金にあたる財政調整基金や道路、教育施設整備のための各種基金から計282億円を取り崩し、前年度の3倍を超える107億円の市債を発行してカバーする。
歳出面でも公共工事のコスト縮減、補助金、交付金、旅費などを削減したほか、新年度に予定していた市役所新庁舎の着工(総工費97億円)の延期や、美術品購入費の凍結などを行った。
鈴木公平市長は「未曽有の税収減。あらゆる経費を点検する一方、市民にとって重要な緊急経済対策や福祉施策などの予算は、基金の繰り入れなどで確保した」と話した。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090214-OYT1T00022.htm