【ニューヨーク=佐々木良寿】第16代米大統領リンカーンが、南北戦争中の1864年の大統領選挙で再選を決めた後に行った勝利演説の手書き原稿が、生誕200周年の12日、ニューヨークのオークション会社クリスティーズで競売にかけられ、344万2500ドル(約3億1000万円)で落札された。
同社によると、米国の歴史文書では過去最高額という。
演説は再選から2日後の同年11月10日、ホワイトハウスで支持者を前に行われた。原稿は全4枚。「国民を正しい結論に導いてくれたことを神に感謝する」と述べ、「我々の共通の国を救うために再び結束しよう」などと呼びかけている。