【ワシントン14日共同】オバマ米大統領は14日、週末恒例の国民向けビデオ演説で、7870億ドル(約72兆円)規模の景気対策法案が議会を通過したことを歓迎、近く署名し成立させる方針を確認した。また景気対策費を「前例のない説明責任と透明性」で使わなければならないと強調、国民が使途を監視できる専用サイトを開設すると約束した。
「小さな政府」を志向する野党共和党は法案を「ばらまき支出」「財政赤字を悪化させる」などと批判している。
オバマ大統領は、景気対策費は「究極的にはあなた方の税金。国民は使われ方を知る権利がある」と強調。使途などを確認できる専用サイトにアクセスし、政府が効率的に仕事を進めているか監視するよう要請した。
米財政赤字は現在、史上最大水準に膨らんでいる。巨額の景気対策が連邦財政をさらに圧迫するとの批判に応えるため、オバマ氏は近く財政再建策を示す意向も示した。