【ニューヨーク14日共同】自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が、米政府による資金支援の条件として近く提出する経営再建計画で(1)事業継続のための数十億ドルの追加資金支援(2)合理化のため連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)を申請する際の資金支援—を求めた2通りの案を示す、と米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)が14日報じた。
また計画には、リストラのため北米で10カ所以上の工場を閉鎖することが盛り込まれるという。少なくとも50億ドル(約4600億円)の追加資金支援を必要としている、との米政府関係者の見方も伝えた。
米政府はこれまでに公的資金から134億ドル(約1兆2000億円)のGM向け資金支援を決定。17日が再建計画の提出期限だが、合理化策をめぐる労働組合や債権者との交渉が難航しており、遅れる可能性があるという。
GM同様に政府が40億ドル(約3600億円)の資金支援を決めたクライスラーは、再建計画で(1)単独での生き残り(2)イタリア大手フィアットとの提携—のやはり2つの案を示すとしている。