パナソニックグループ労働組合連合会(山崎弦一委員長、約7万7000人)は14日、中央委員会を開き、2009年春闘で、月額4500円(組合員平均)の賃上げを求めることを正式決定した。19日に会社側に要求書を提出する。
電機メーカー各社の労組でつくる電機連合の統一要求に沿い、物価上昇などを踏まえて昨年の要求額の2000円から大幅に上積みした。賃上げ要求は4年連続。
パナソニックは09年3月期連結決算で、純損益が3800億円の赤字となる見通し。正社員を含め全世界で約1万5000人を削減する方針を決めており、賃上げ交渉は難航が予想される。
電機業界では、半導体大手ルネサステクノロジ(東京)の労組が賃上げ要求を見送る方針を決めたほか、沖電気工業の労組も経営側から賃金や一時金の引き下げを提案されている。