景気悪化に伴う節約志向の高まりに加え、核家族化が進んでいることを受け、食品メーカーや小売り各社は消費者が買いやすいように、商品のサイズを小さくしたり、小分けにしたりするなど知恵を絞っている。
容量は減るものの、1つの商品当たりの価格が下がることや使い勝手の良さから消費者にも評判が良い。「商品の容量設定が売り上げアップの重要な要素になる」(味の素の山口範雄社長)という。
ドレッシング最大手キユーピーは今月から主力のドレッシング類の1本当たりの容量を減らした。サイズの変更は1958年に国内初となるドレッシングを発売して以来初めてだ。「1本使い切る前に消費期限を迎えてしまい、全部使い切れないケースが多いという声が多かった」(キユーピー)という。消費者の「もったいない志向」やエコへの関心の高まりなどにも対応した。
キッコーマンも主力商品の「特選丸大豆しょうゆ」にこれまでなかった小さいサイズの750ミリリットル入りを関東・甲信越地域で今月17日に売り出す。