沖縄県警うるま署は14日、死亡した祖母が生きているように装い、老齢福祉年金計約68万円を不正に受け取ったとして、詐欺の疑いで無職伊佐重盛(70)=うるま市赤道、妻時子(57)=豊見城市真玉橋=の両容疑者を逮捕した。
うるま署によると、2人は、重盛容疑者方の祖母が1975年に死亡後、29年間にわたり不正受給していたことが判明しており、総額は計約950万円に上る。「趣味の軽飛行機購入代などに使った」と供述しているという。
調べでは、両容疑者は共謀し、80歳で死亡した祖母の死亡届を出さず、年金受給に必要な国民年金証書などの書類を偽装して沖縄社会保険事務局に提出。2002年11月−04年4月にかけ5回にわたり、祖母の老齢福祉年金計約68万円を受け取った疑い。