記事登録
2009年02月14日(土) 18時29分

敦賀原発1号機、廃炉延期へ 増設計画遅れで日本原電東京新聞

 日本原子力発電が、2010年中の運転停止を表明していた福井県敦賀市の敦賀原発1号機(沸騰水型軽水炉、出力35・7万キロワット)について運転を継続して廃炉を延期する方針を固めたことが14日、分かった。3、4号機(各153・8万キロワット)の増設計画の遅れに伴い、電力の安定供給に配慮したとみられ、同社は16日以降、福井県などに報告する。

 1号機は1970年3月に営業運転を開始した国内最古の商業炉。継続が決まれば、関西電力美浜原発1号機(福井県美浜町)など、運転開始から30年以上が経過したほかの老朽炉の存廃にも影響を与えそうだ。

 3、4号機の増設計画は国の原発耐震指針の改定などを受け、当初の予定から大幅に遅れ、それぞれ2016年3月、17年3月に営業運転を開始する予定。このため、関係者によると、1号機の運転停止は数年後となりそうだ。

 日本原電は02年5月に3、4号機の運転開始に合わせて1号機の運転を10年中に終了し、廃炉作業に入る方針を福井県に伝えていた。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021401000494.html