全国の地方公務員のうち、2007年度に「心の病」で長期間休んだ人は10年前の約4倍に増えていることが14日、総務省の外郭団体の調査で分かった。同省は「職員定数の削減で、1人当たりの負担が大きくなっているためではないか」としている。
調査は、都道府県と政令指定都市、県庁所在市、それ以外の人口30万人以上の33市のほか、各都道府県から2市2町村を抽出して計318自治体を対象に、地方公務員安全衛生推進協会が実施。警察官や教職員を除く一般職のうち「精神および行動の障害」で1カ月程度以上休んだ職員数などを聞いた。
その結果、1997年度は調査対象80万695人で心の病の長期休職は1977人と0・25%だったが、2007年度は対象が76万322人に減ったのに1・03%の7823人に増加。大けがや疾病なども含む長期休職者全体の42・71%が心の病だった。