スカイマークは14日までに、4月にもパイロットや客室乗務員、地上職員の制服を廃止、代わりにポロシャツやウインドブレーカーを支給することを決めた。
国内では例がなく、同社は「コスト削減分をお客さまに還元したい」としているが、制服にあこがれて客室乗務員を目指す女性は多く、ある女子大学生(21)は「制服がないなら受験しない」と否定的。別の航空会社は「制服があるから低賃金でも辞めないでくれる」と明かし、スカイマーク社内からも「さみしい」との声が上がっている。
「格安航空会社の選びかた」の著者、航空写真家のチャーリィ古庄さんによると、米サウスウエスト航空やスイスの航空会社など、海外では客室乗務員がポロシャツを着用している会社も多いという。
航空法に乗務員の服装に関する規定はないが、国土交通省は「緊急脱出時などに乗客と区別がつくよう、分かりやすい衣服を着ることが必要」としている。
チャーリィさんは「スカイマークのおかげで日本の航空運賃は安くなってきた。さらなる引き下げにつながるなら歓迎だ」と評価しながら「(テロ防止など)保安上の理由からパイロットは制服の方がいい」と注文をつけた。
デザインは未定だが、同社のシンボルカラーである黄色が取り入れられる見通し。文化女子大の伊賀憲子教授(服装心理学)は「黄色は楽しさと同時に不安定な印象を与える。日本人の持っているイメージでは、青や紺を基調にした方がいいのではないか」と話す。
(2009年2月14日10時15分 スポーツ報知)
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