夫の子育てに不満を持っている女性は、もっと子どもを持ちたいと考えていても出産を控える傾向にあることが、県が実施した少子化に関する意識調査で分かった。
県内の20歳から49歳までの男女3千人に、少子化や子育てに関する意識を尋ね、独身者344人を含む1456人から回答を得た(回答率49%)。
調査結果によると、理想的な子どもの数は2・57人。子どもの数は1・22人、今後予定している子どもは0・95人だった。
結婚している人に、自分と配偶者の子育てについて聞いたところ、男性の39%が自分は「不十分」と答える一方、妻の子育てに関しては89%が「十分」と回答。
女性は84%が自分を「十分」とする一方で、夫に対しては43%が「不十分」と感じていた。
また、理想の子どもの数よりも、実際の子どもや今後産む予定の子どもの数を少なく答えた女性の50%は、夫の子育てに「不十分」と回答。
一方で、理想通りの子どもの数を産んでいる女性で、夫の子育てに不満と答えたのは38%にとどまり、6割近くが夫の子育てに満足していた。
男性が子育てに十分かかわれない理由としては、男女ともに7−8割が「仕事が忙しすぎる」と答えたが、妻には「(子育てよりも)趣味や個人的な楽しみを大切にしている」(39%)、「子育ては女性がするものと考えている」(31%)との回答も多く、夫に厳しい視線を向けている様子がうかがえる。
調査結果は、2009年度中に策定する県少子化対策推進基本計画に反映させる。
(中日新聞)