山形県は、やまがた緑環境税を活用した事業を評価・検証する「やまがた緑県民会議」の公募委員の年齢制限を撤廃した。
20歳〜65歳の条件で2日に募集を始めたが、高齢者に「年寄りを排除するのか」「まだ足腰は元気だ」との内容で抗議を受け、10日に募集要項を急きょ変更した。吉村美栄子・次期知事は高齢者の経験や知識を県政運営に生かすため、「知恵袋委員会」の設置も掲げている。今後も“お年寄りパワー”が発揮される場面が広がりそうだ。
同会議は林業関係者や学識経験者、県議など12人で構成し、このうち3人が公募委員。2期目の委員として2011年3月末までの任期で、27日まで応募を受け付けている。年齢制限を設定したことについて、県みどり自然課は「足場の悪い急斜面の山林視察などもあるため、高齢者に配慮していた」と説明に躍起となった。
しかし、募集開始後に村山市、白鷹町に住む70歳前後の男性2人が「登山が趣味で元気な高齢者はたくさんいる」「自分もやりたい」などと抗議の電話。同課は「逆に配慮を欠いていた」と真摯(しんし)に受け止め、応募資格は「県内在住者」として、年齢の下限も撤廃したという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090213-OYT1T00018.htm