岐阜県養老町の食肉卸会社「丸明(まるあき)」による飛騨牛等級偽装事件で、肉の等級を格上に偽って販売したとして不正競争防止法違反(誤認惹起(じゃっき))の罪に問われている同社前社長・吉田明一被告(66)の初公判が13日、岐阜地裁(宮本聡裁判官)であった。
罪状認否で吉田被告は、「間違いありません」と起訴事実を全面的に認めた。
起訴状によると、吉田被告は、同社前常務の次男(38)と同社養老店責任者の妹(56)(いずれも罰金刑確定)と共謀。2007年2月、大手ビール会社の消費者プレゼント用として、飛騨牛の「肩ロースすき焼き用牛肉」1000人分(計600キロ・グラム)を販売する契約を結び、同年11月15日と同22日、4等級の飛騨牛約330キロ・グラム分の商品箱に「飛騨牛最上級品5等級」と書かれたシールを張って等級を誤認させ、取引を仲介した広告会社に納品した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090213-OYT1T00569.htm