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2009年02月13日(金) 13時11分

「ぶつかり、罰と思った」力士死亡公判で別の力士読売新聞

 大相撲・時津風部屋の序ノ口力士だった斉藤俊さん(当時17歳)=しこ名・時太山(ときたいざん)=が暴行を受けて死亡した事件で、傷害致死罪で起訴された元親方、山本順一被告(58)の第2回公判が13日、名古屋地裁で行われた。

 既に有罪が確定した兄弟子3人とは別の時津風部屋の力士(29)(傷害致死容疑で書類送検)が証人として出廷し、山本被告から「明日帰さないといけない。今逃げちゃ困るから鉄砲柱に縛っておけ」と指示を受けたと証言した。斉藤さんが死亡した直前に行われた「ぶつかりげいこ」については、「罰として行わせたと思った」と述べた。

 また、山本被告がビール瓶で斉藤さんの額を殴ったことについて、愛知県警が捜査を始めた後、山本被告が弟子を集めて「腕時計があたったことにしよう」と話し、口裏合わせを図ったと証言した。

 山本被告は12日の初公判で、兄弟子への指示や共謀を否定、「ぶつかりげいこ」についても斉藤さんの力量向上のためだったとして、起訴事実を否認している。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090213-OYT1T00547.htm