中国で国家分裂扇動罪などに問われ、11年間の服役の末に10日出所したウイグル族の東京大大学院生、トフティー・トゥニヤズさん(49)が出所後、さいたま市在住のラビヤさん(45)に電話で、「北京で仕事が用意されている」と伝えていたことが12日明らかになった。
ラビヤさんによると、電話が通じたのは10日深夜。公安関係者に伴われて新疆ウイグル自治区中部アクスの実家に戻ったトフティーさんと、約1分間話した。
トフティーさんは「子供たちは元気か。共産党のお陰で無事、実家に着いた」などと話したという。ラビヤさんが「日本で待っているから」と言うと、北京で働く予定を口にしたが、仕事内容については、「私も分からない」と語った。東大への復学の意思を確認する前に、電話は切れたという。
ラビヤさんは「監視者がいて、言いたいことも言えなかったのだと思う」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090213-OYT1T00009.htm