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2009年02月13日(金) 23時04分

08年製造ボンバル機がNY州バッファロー近郊民家に墜落 50人死亡スポーツ報知

12日、米ニューヨーク州バファローの旅客機墜落現場で放水する消防隊員(AP=共同)

 米東部ニュージャージー州ニューアークを出発したコンチネンタル航空3407便の旅客機が12日午後10時20分(日本時間13日午後零時20分)ごろ、目的地のニューヨーク州バファローの近郊にある住宅街の民家に墜落、炎上した。同州警察によると、乗客44人と乗員4人、非番の乗員1人の全員、巻き添えになった民家の住民1人の計50人が死亡。ほかに住民2人が負傷し、病院に運ばれた。

 墜落したのは双発プロペラ機のボンバルディアDHC8—Q400で、2007年に高知空港で胴体着陸したボンバルディア機と同型。これまで多数の死傷者を出す事故は起こしていなかった。同型機は国内では日本航空、全日空の両グループの計25機、世界では200機以上が運航している。

 事故後、記者会見したニューヨーク州警察当局者は事故原因は不明だとしたが、CBSテレビは着陸前に乗員から管制室に機器のトラブルの報告があったと伝えた。事故機は08年に製造されたばかりだったとの情報もある。

 在ニューヨーク日本総領事館によると、事故機に日本人が搭乗していたとの情報はない。

 ニューヨーク州警察や米メディアによると、当時は雪と霧などで視界が悪かった。事故機はバファロー・ナイアガラ国際空港にかなりの低空で着陸体勢に入ろうとしていたという。現場は空港から約10キロの住宅街。

 CNNテレビによると、事故機には米中枢同時テロで夫を亡くした女性も搭乗していた。

 AP通信によると、事故機の実際の運航はコルガン航空が行っていた。

 バファローはニューヨーク州西部のエリー湖岸の都市。同湖からオンタリオ湖に流れ落ちるナイアガラ滝に近く、観光客でにぎわう。(共同)

(2009年2月13日23時04分  スポーツ報知)

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090213-OHT1T00219.htm