茨城県古河市恩名の平地林約2・8ヘクタールで、地元のNPO「こが里山を守る会」による里山保全活動が進められている。
中心になっているのは、子どもの頃、里山を駆け回った経験のある60〜70歳代の70人。12日には、里山保全の大切さを知ってもらおうと、地元の小学生を招いて植樹祭も行われた。
同会は、農家の減少や管理者の高齢化によって荒廃する里山をボランティアの手で復活させようと、2007年12月に発足した。恩名の平地林の地権者に管理を要請された古河市から協力を求められ、昨年4月、保全活動をスタートさせた。湿地にたまっていた落ち葉の除去作業や竹の伐採作業などに取り組んでいる。
12日は、まず午前中にメンバーがコナラ35本を植えた。午後には、地元の市立名崎小の4年生約90人がメンバーと一緒にヤマザクラ65本を植樹した。
代表理事の蒔田睦郎さん(61)は「自分の植えた木に関心を持ち、成長を見守ってほしい」と話す。今後は、間伐材で作ったチップを利用してカブトムシの幼虫を育て、子供たちに捕ってもらうことを計画しているという。