【ワシントン=黒瀬悦成】米政府の16情報機関を統括するブレア国家情報長官は12日、北朝鮮の金正日総書記の健康状態に関し、「昨年8月に脳卒中を起こし、数週間にわたり執務不能に陥った」ものの、「最近は公の場で活動しており、健康が著しく回復し、主要な政策決定を下している」との分析を明らかにした。
上院情報特別委員会の公聴会に同日提出した、2009年版の「脅威評価報告」で示した。
長官はまた、北朝鮮が核兵器を保有しても、金正日体制が「軍事的敗北の瀬戸際にあると認識し、どうしようもないほど制御不能な状態に陥らない限り、米軍や米領土への核攻撃には踏み切らない」との見方を示した。