「郵政民営化を堅持し推進する集い」役員会での小泉元首相の発言要旨は次の通り。
最近の(麻生)首相の発言について、怒ると言うよりも笑っちゃうぐらい、ただただあきれてしょうがない。一昨日、首相から「話がしたい」というので、電話でお話ししたが、「小野次郎衆院議員、世耕弘成参院議員の(ブログ上の首相批判の)文章をファクスで首相官邸に送るから、よく読んで下さい」と言った。
首相、執行部の方針に批判的な意見を若手が出すと、執行部からは「後ろから鉄砲を撃つな」と抑え込みがかかるが、最近の状況は、首相が前から戦おうという人に鉄砲を撃ってるんじゃないか。「発言は気をつけてくれ」と言っておいた。
私についても(首相は)「常識の通じない男だ」とか「奇人変人」とか言ってるようだが、自分では常識をわきまえている普通の人だと思っている。9月までには選挙を戦わなければならない。自民党がどうなるか、みんな心配している。私もたまには非常識なことをするかもしれないが、常識的なところに持って行くためによく話し合うことが必要だ。
ねじれ国会は、決してそんなに悪いことじゃない。今、政局より政策優先だという国民の声が強い。衆院、参院で(政策が)違ったら、国民の納得できる案を協議してもいいんじゃないか。
定額給付金についても、首相は(高額所得者が受け取るのは)さもしいとか言う。「自分はもらわない」「いやそんなことは言ってない」とか、いろいろ言っている。私はこの法案が(衆院の)3分の2を使ってでも成立させなくてはならない法案だとは思ってない。「あの時賛成したけど、実はそうではなかった」と言いたくない。もっと参院と調整し、妥当な結論を出してほしい。
9月までには国民の信を問わなくてはならない。政治で一番大事なのは信頼感。特に首相の発言に信頼がなければ、選挙が戦えない。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090212-OYT1T01091.htm