小金井市議会の厚生文教委員会は12日、「子どもの権利に関する条例」案を可決した。2003年9月に教育関係者らでつくる条例策定委員会が設置されて以来、5年半にわたって検討されてきた条例案は、来月3日の本会議で可決、成立する見込み。市などによると、都内で同様の条例は目黒区、豊島区、日野市で制定されているという。
条例案は6章17条で構成。市内の子どもたち約20人の意見をもとに作成された前文には、「子どもは、愛情をもって育てられることで自分の意思を持ち、それを自由に表現できる環境があることで、他者と共に生活していることに気付きます」などと記されている。
条文では、いじめや差別、暴力から子どもを守ることなど、親や教育施設に課せられた義務を明記。子どもの権利について、考えてもらうのが狙い。今後、子どもからの相談や救済の体制整備を具体的に検討する。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20090213-OYT8T00148.htm