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2009年02月13日(金) 22時04分

欧州、1月の新車登録27%減 20年ぶり低水準東京新聞

 【パリ13日共同】欧州自動車工業会(ACEA)が13日発表した1月の欧州28カ国の新車登録台数は、金融危機による景気後退が響いて前年同月比27%減の95万8500台と記録的な落ち込みとなった。AP通信によると、過去20年間で最も低い水準という。新車登録は9カ月連続で減少した。

 下落率は昨年11月の25・8%を上回っており、販売不振が一層深刻化、改善の見通しが立たない状況だ。ACEA会長を務めるルノーのカルロス・ゴーン社長は今週「欧州の自動車産業は最悪の時期に来ている」として欧州連合(EU)当局に迅速な対応を求めた。

 発表によると、金融危機が直撃したアイスランドで88・1%も激減しわずか170台の登録にとどまったほか、ラトビアで77・5%、アイルランドで66・5%それぞれ大幅に落ち込んだ。

 メーカー別ではルノーが33・9%、BMWが32・4%それぞれ減少。域外勢では、米クライスラーが53・2%、ゼネラル・モーターズ(GM)が35・4%の大幅減だった。日本勢も軒並み低調で減少幅はトヨタ自動車31・5%、ホンダ27・0%、三菱自動車41・8%となった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021301001035.html