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2009年02月13日(金) 20時34分

地元商店街「トヨタ車買って」 得意先へ購入呼びかけ東京新聞

 不況に苦しむトヨタ自動車を支援しようと、同社が本社などを構える愛知県豊田市の商店街連盟が「トヨタ車紹介キャンペーン」を始めた。連盟加盟の商店主たちが“セールスマン”となり、お得意さんにトヨタ車購入を呼び掛けている。

 同連盟は市内28の商店街でなり、加盟店は約900店舗。キャンペーンでは商店を通じて、販売店で新車を購入すると、商店に2万円が紹介料として支払われ、商店から購入者へ払い戻される。

 トヨタ系列四販売店に加え、レクサス店やダイハツ店で購入した場合も、紹介料が支払われる。期間は3月末まで。トヨタ自動車によると、地元の商店街とキャンペーンを組むのは初めて。

 世界的な景気低迷でトヨタ自動車の販売台数は激減。関連部品工場も含めて平日も操業停止する工場もあり、市内の商店街もかげりが出始めた。同連盟副理事長の西野兼二さん(52)は「新車購入を通じてトヨタさんが元気を取り戻せば、地元の活性化につながり、商店街のにぎわいも戻る」と話す。

 西野さんも早速、市内のネッツトヨタ中部美里店で新車購入を契約。1月の販売実績が前年比約2割減という同店の加藤英明店長(48)は「厳しい時にありがたい」と喜んだ。

 西野さんは「期間が1カ月半と短いが、連盟として50台は紹介したい」と話す。

(中日新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009021390203141.html